2020年12月の話題

40周年は一夜にして成らず
1981年(昭和56年)12月13日に設立会兼第一回仏滅会を開いた関西支部は、2020年(令和2年)12月12日に満40年をけみした。同時に12月6日に開催した仏滅会で例会も第250回を数えた。
 WEJ518号に掲載されている「SH紀元134年関西支部十大ニュース」「令和2年WEJ寄稿者について」「2020年関西支部運営の記録」を読むまでもなく、関西支部では毎回の仏滅会の運営は会員の幹事・副幹事によって担当され、しかも毎回交代して広く会員が参画している。会報WEJも12ページ建てをコンスタンスに毎年12号(時にはそれ以上)を発行しているが、ホームズのニュースの諸活動、会員による行事の報告や論文などがギッシリと紙面を埋める。これら諸報告に見られるとおり「会員の 会員による 会員のための活動」としての存在はずっと守られ、維持されている。まさに会員制の趣味の文化団体としての姿を守っている。まさに40周年は一夜にしては成らないのである。
 250号の会報発行には、ずいぶん苦労であり、40年のクラブ運営にも山あれば谷もあったことだろう。クラブでの活動によって有名になったり偉くなろうと考える人は、もともと趣味の文化団体にはそぐわない。クラブの活動を通じて原稿料を稼ごうとする者も同様である。クラブはあくまで非営利で趣味の文化団体なのである。40年の歴史や250回の仏滅会の活動を通じて、以上を逸脱してもうけ主義の活動に陥ったことがなかったのは大いに誇りとして良いだろう。社会的地位のあるお偉い人々も一会員としてノーギャラで活動に参加しているのである。これが文化活動の本来である。
 仏滅会の250回も一夜にしてはならず、深淵にも自由で平等で営利にも政治にも宗教にも関わりのない文化活動が永続することが望まれる。