2021年7月の話題

関西でホームズ大モテ

 OMシアターで昨年12月18日~20日に《花婿失踪事件》を上演したのに続いて、7月1日~4日には《まだらの紐》の公演を行った。舞台にホームズ役が冠っているシルクハットは、平賀さんの祖父の方が、故松下さんの祖父の方が経営していた帽子店で買ったものを寄贈した品であるかもも話題である。
 これには限らない。この朝日新聞「天声人語」では、名古屋で発生した署名簿の偽造事件と《赤毛組合》で大英百科辞典もただ筆記するという無意味なアルバイトを取り上げ、また4月には関西支部が開設に協力した神戸の英国館の記事、会員橋本幸士さんが2月に難解と思われがちな物理学で身近なテーマを解説する『物理学者のスゴイ思考法』を出版。指昭博さんが朝日カルチャーやNHKカルチャーでイギリス史の講座にホームズを登場させたなど、関西でホームズの話題は尽きない。京都の望月麻衣さんの『京都寺町三条之ホームズ』も好調である。
 以上のとおり、普段ならホームズの登場しない場面や通り過ごされる局面でまでホームズはとりあげられ、コロナウィルスがなす術もなく流行する中、関西ではホームズは大モテである。