2023年11月の話題

関西支部会報大551号(2023年9月6日付)に「ホームズ学に取り組む関西支部会員」との土居好男氏による報告が載っている。1月号~4月号に掲載されたホームズ研究の内代表的なものを紹介している内容である。
 先ず中尾、森田、眞下会員による「《まだらの紐》大研究」を取り上げ、豆知識をつべこべと論じるに留まらず、半世紀近く前に実吉会員からの「ヘビはミルクを飲まない」と指摘されたが、その後JSHCで全くこの疑問が論じられていないところから、クラブの読書態度、その研究水準、併せて研究能力に対する疑問が問われたものである。会員数は多いが、研究面では未だ解決していないのかと自戒が改めて求められている。
 551号記事に加えて、本年のWEJに掲載されたエッセイ、論文、報告について振り返り、関西支部のホームズ研究活動の能力と実績について振り返っておこう。
 ぶらり軽井沢散歩(浅間能山)
 足で稼いだ軽井沢の石仏石碑ガイド
 まだらの紐大研究 中尾真理、森田由紀子、眞下庄作
登場する蛇に関する総合的研究
 コナン・ドイル Boy’s Own Paper
 中尾真理 英文学の学会から依頼された研究の報告
 少女はなぜ死んだのか 外海靖規 
  《バスか》に登場する少女の死に関する文学的研究
 トンガ気分吹矢体験 原田正人
  《四つの署名》に登場する未開人トンガに関するエッセイ
 テキストマイニングで読むホームズ 新野英男
  最新の分析手法を用いて事件簿を検討する期待の論文
 ホームズ物語とフランス 長谷川明子
  大空白時代にホームズが滞在したフランスについてのエッセイ
 未上夕二氏のホームズ論 中島俊郎
  クラブで語られているホームズ論が必ずしも定説と限らず、外部の有識者の論にも接する意義を奨励
 管理人 追分道中記 西岡知恵
  追分フォーラム初参加記
 THE NOVLE BLUELORノート 林 庄宏
  《花嫁失踪事件》の事件経過や背景の研究 柳 広司のホームズ論を読む 水野宗一
  岩波の『図書』に掲載された柳論文を紹介する
 ホームズ学に取り組む関西支部会員 土居好男
  (前述) 最後の事件を深く読む 平賀三郎従来のホームズ論の枠を越え詳しく考究する
 モリアティの死体を探せ 吉本研作
  6月仏滅会発表を大きく展開する新しい論文
 続《緑柱石の宝冠》の闇 原田正人
  WEJ516~537号に掲載された前作の続編