2020年7月の話題

仏滅会も半年開かれていません

2月に森田さんが幹事となって第248回仏滅会が開かれた。2回後に仏滅会は250回を迎えるにあたり眞下さんが実行委員長となって計画を練り、この回にも大阪でホームズ劇を公演した劇団OMの俳優が顔を出し、ホームズ切手の発行企画が紹介された。懇親夕食会を近くの酒蔵で開き美酒を賞味するなど、すっかり250回を待つ気分となった。 ところが、である。新型コロナウィルスの感染防止に医学界も行政も打つ手はなく、ひたすら外出も会合も自粛を要請する以外はなく、4月12日に東大阪市の府立図書館で開催予定の第249回仏滅会は、小澤幹事の決断により延期された。
 5月4日~5日に軽井沢追分のホームズ像近くの公民館で地元公開行事として展示会、講演会を予定していた追分フォーラムも、地元で公民館の使用を停止したため延期になった。
 6月6日には待望の第250回仏滅会を、梅田の府立生涯学習センターで開催を予定し、甲南大学名誉教授の中島俊郎さん、ホームズ本の移入・出版史に詳しい在京の会員新井清司さん、中学生時代からの会員で、2月に九州大学教授に就任した鬼丸武士さんと充実した発表者を揃えて開催のはずが、コロナウィルス騒動が直おさまらず、眞下実行委員長の判断で中止のやむなきに至った。ただホームズ切手は予定通り作成され、希望者に配布された。図柄や価格はWEJ 509号12面にあるとおりである。
 7月には、5月に延期を決めていた追分フォーラムを、作家の堀辰雄が静養のために住みついた清い空気の軽井沢の事、地元公開行事として開く予定を立てていた。密室での発表よりも風通しの良い大きな部屋での展示に比重を移した計画であったが、何か東京辺りで感染した人が軽井沢で発見されたとかで、会場使用が難しくなり、再び中止のやむなきに至った。そして第29.8回追分フォーラムと気取って有志若干名が集まって高原を楽しんだ。
 とうとう2月以来、関西支部の活動は会報「ウエスト・エンド・ジャーナル」、ホームページ「WEST HOLMES」、ツイッター「ホームズ仏滅会」の発信のみで5か月が経過した。また、劇団のOMも、入場者を減らすなどして《赤毛連盟》の公演を行った。 ホームズは不滅のようである。