2021年4月の話題

新型コロナウィルス感染の危険性が指摘されて約1年半を経過した。首相も担当大臣も知事も、連日のように感染防止のために行動自粛を呼びかけるが、肝腎のウィルスの正体や対策については曖昧なままである。
 最も予防や対策を考える上でベーシックな、感染の有無を調べる検査は諸外国に比べて少ない。感染防止のためのワクチン接種も、ようやく4月からはじまったばかりである。1年間政治は何をしていたのであろうか。治療薬は世界で未だ開発されていない。
 そればかりか外食の自粛を呼び掛けていた政治家や高級(低級)官僚が夜遅くまで宴会していた事実も露見した。「バレなければ良いだろう」という根性だったのかも知れない。こんな調子では適切な政治・行政が行われるとは思えない。感染防止のための自粛はよく分かっていても、我慢にもほどがある。
 我が関西支部も、昨年2月の神戸仏滅会までは順調に開いた。しかし4月、6月、8月の仏滅会と5月の追分フォーラムは中止した。
 10月には奈良で251回仏滅会を予定通り開いた。奈良の繁華街に面した会館が会場であったが、窓を開くと奈良公園や先日竣工した興福寺の金堂から吹くそよ風が気持ち良かった。11月には4月に当初予定していた249回仏滅会を豊中市で開いた。やはり池のある公園に面して建っており、風が心地よかった。二次会のレストランでは全員が手を洗った。12月は250回記念仏滅会、中之島公園にある中央公会堂の定員は2倍以上入れる大きく天井の高い会議室を確保した。コロナウィルス渦まく中で各幹事が注意と工夫を払って4回の仏滅会を対面式で開き何事も無かった。
 新年度も2月は梅田の繁華街の中のビル、田村会員が消毒に注意をはかり、無事開催した。4月も繁華街のあべのの市民学習センター、「密」とは関係のない広い部屋で無事開催し、広々としたレストランで二次会も開いた。
 大阪は変異ウィルスクラスターであろうか、急に感染者が増加した。知事は4人以上の会食は自粛せよなどと言っているのに、人数よりも会場の空気用量と通風、それに石けんでの手洗いが効果的なようである。また首相の命令よりも一人ひとりが良識を持って注意することである。
 仏滅会や二次会が感染源になっていなかったのは幸いである。外出などの自粛を求められている中、入手したが未だ読んでいない本を読んだり、ビデオ等を改めて鑑賞したり、ホームズの論文やエッセイを書いたり、災いを福とすることである。
 昨年10月から小康状態を保ってきた仏滅会、6月はどうなるであろうか。