2021年8月の話題

空前絶後タカラヅカでホームズ

 まさに宝塚歌劇としても関西、いやわが国でも空前絶後と思われるが、6月26日~8月20日にかけて宝塚大劇場で宙組公演「シャーロック・ホームズ―The Game Is Afoot!」の公演が行われた。
 ホームズ役は男役トップの真風涼帆、アイリーン・アドラー役に新娘役トップの潤花、モリアーティ教授役には芦香斗亜、原作の小ネタが随所にちりばめられ、シャーロキアンとしては心中ニヤリの舞台であった。何しろ脚本家兼演出家の生田大和氏はシャーロキアンと聞く。
 ライヘンバッハの格闘シーンは、バリツの取っ組み合いではなくフェンシング、この方が宝塚らしい。
 野暮な登場人物による原作が見事にロマンあふれる宝塚として実現しており、まさに空前絶後の舞台と言えよう。
 引き続き8月21日~9月26日は、東京宝塚劇場で公演され、オリンピックの閉会式には、宙組のスターを中心に正装の緑色袴姿で出演し、国家斉唱の一役を果たした。