今月の話題

4月の話題

6000ページを超えた会報WEJ

 WEJ6000ページに達した関西支部会報WEJも、4月の新年度を迎え、記事も一層工夫の上充実した紙面が続いている
 4月7日付の558号は、その第1ページが通巻6001ページである。558号の目次と共に「追分フォーラム参加者・発表者募集」「関西支部の記念日」「関西支部会費」の広告(短信)3本が掲載されていた。この号のトップ記事は会員吉本さんが出版した『異聞シャーロック・ホークス』の紹介記事である。この本は、「どこどこにホームズと書いてあったのを見つけたよ」とばかり、その周辺事項を調べるだけのホームズ噂話とは大違い、全編文書もイラストも著書による創作・オリジナルである。聖典の記述、伝えられているイラスト、シャーロキアンの論考などをベースとして、豊かなセンスで発展させたパロディ本と言ってよいだろう。シャーロキアンの興味はそれぞれであるが、凡人にはなかなか書けない本である。
 続いて、軽井沢と言えば、文学でもエッセイでも夏の避暑生活の話題がどうしても中心となるが、厳寒の軽井沢の人生を語る文学本『ダイヤモンドダスト』が取り上げられ、続いて朝日新聞の「天声人語」で不都合な件を問われ「忘れた」と答える国会議員を皮肉る記述を指摘している。この辺り大人の社会人向けの話題ではあるまいか。その他平賀、浅間、眞下、原田四氏の論文やエッセイと6月仏滅会の予告が掲載されている。
 6000ページを超えて、いよいよ充実した紙面が編集されている。