2022年7月の話題

 ホームズ学と内部親睦的テーマを両立させている関西支部、WEJ7月号をよく読むと、関西支部の活動が詳しく紹介されているばかりか、活動はシャーロキアンにとっての二大楽しみであるホームズと会員の親睦的活動を両立させた企画であると読みとれる。
 第260回神戸仏滅会の模様が報告されているが、圧巻は指会員による発表「《恐怖の谷》と年鑑」である。《恐怖の谷》の事件簿の冒頭に出てくる、ホームズ宛の暗号文の鍵である「ホイティカー年鑑」に関する発表で、年鑑の発達史やホイティカ―の評価などホームズ学として深い読み方について語られました。
 二つ目の発表は吉本会員による「初夏は自転車に乗ってゴルフに出かけよう」でした。《プライオリ学校》に登場する自転車のタイヤ跡からホームズの進行方向を推理した件ですが、この辺りはまさにホームズ学、当時自転車の乗り心地を高めたゴムタイヤの原料であるゴムの栽培の実態など歴史的事件の発表に加えてゴルフ中のホームズの写真を披露され楽しい研究となりました。
 追分フォーラムの第1回~第12回の記録が掲載されているが、「ホームズ像建立後、小林さんから「ホームズ像のお膝元で毎年研究会を開いてくれないか」と要請されてスタートした関西支部担当のクラブの全国行事だけあって、報告されている毎回のプログラムを見ても、実行委員長の人選も全国的、毎回の内容も会員が日ごろ打ち込んでいるおホームズ学のテーマ、さらに会員の親睦的行事とバランスよく配されている。加えてこの号には外海会員、林会員、原田会員によるホームズ学の成果が掲載されている。
 まさにホームズ愛好家団体に相応しいホームズ学を中心とした文化的活動が続いているのである。