265回仏滅会報告
田村 耕三・智子
4月1日(土)エイプリルフール(それらしき言動は何もありませんでした)に、阪急梅田駅茶屋町口改札から徒歩3分のエステートビル2F会議室にて、第265回仏滅会が開催されました。このビルの別階に私の職場があり、管理人とも親しくしており、今までは新年会を兼ねた時期に開催していました。他の時期ですと土曜日・日曜日は仕事の都合で参加できないのですが、今回はちょうど春休みの時期で、幹事を受けさせていただきました。吉川佳代さんに副幹事として、いろいろ助けていただきました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
さて、最初の発表は、平賀三郎氏「《マスグレーヴ家の儀式》の謎」です。1つ目は、ハールストン屋敷の旧館新館の家のむきとその大きさについてです。ホームズの1歩の幅を30cmという設定での疑問であり、普通に考えて80cmはあるということで、あえなく解決しました。次に、楡の大木の高さが200年前と変化していないと考えていいのだろうか、というものです。樹木は、年月を経て大木になるとその伸びはほとんどなくなるとも言われている。例えば、屋久島の大杉はほとんど変化しないのではないかとも考えられる。今後の考察が求められるところであろう。また、物語の時代背景に興味深いものがある。チャールズ1世・2世とマスグレーヴ家はどんな関わりがあったのであろうか。
次に、休憩を挟んで自己紹介の時間である。まず、今回は欠席された見吉時枝さんから託された「セムロー・コルレス全集」のタイトルに関するアンケート結果を配布しました。次に、大木ミノルさんから、6月にシアターO
Mで行われるホームズ劇のお話があった。ところが、HPを見てもまだ詳しい情報が載っていません。詳しいことをどなたか紹介してください。
次は2人目の発表で、増田匡裕氏「《黄色い顔》でホームズは何を失敗したというのか」です。「《黄色い顔》におけるホームズの推論は完全な失敗であり、彼の汚点であることは明白である」ということはシャーロキアンの常識であると思いましたが、シャーロキアン初心者には面白い話題になったと思います。ただし、当時の人種差別に関する考察は今後の課題として面白い問題かもしれない。 私は仏滅会発足当時のメンバーで最古参と紹介されて、恥ずかしい思いをしています。ところで、今回の2つの発表内容は、初期の頃に何度か話題になり、私自身の中では解決済みのことでしたが、シャーロキアンならば誰しも通る道として、興味がある発表でした。
その後、会場でゆっくりとおしゃべりをし、18時からの2次会の会場へ向かいました。今回は、コロナのことも考えて、少し高いのですが、「新阪急ホテルオリンピア」にしました。料理はかなり美味しいのですが、アルコールを飲まれた方には痛い出費になったと思います。申し訳ありませんでした。