第268回奈良仏滅会報告
林 千佳
先週まで半袖のパジャマで寝ていたのに、もう長袖の、それも起毛素材が恋しい!と急に秋が深まった10月7日、土曜日、知る人ぞ知る訳あり日程なるも美しい秋晴れのもと、奈良での仏滅会開催となりました。
会場は奈良労働会館。ホームページの添付グーグルマップにはそう記載されていましたが、近くまで行って道行く人に訪ねても???やっと家族連れのお父さんに尋ねたのを、傍らの男の子が「あの◯◯ちゃうかなあ…」と。ママ「ああ!求人とか貼ってある…」私「それだと思います!」。示された方に向かうと間もなく「エルトピア奈良」…労働会館って言わないのね、今…と何とかたどり着いたのでした。
「遅くなりました~」と入ると「鍵がもらえるのは45分から」ということ。…チェックポイント①奈良の公営の会場は開催時間ぎりぎりにしか開けてもらえない、です。
発表者の大木さんの資料が20部。足りるかな?大丈夫かな?と感じましたが、参加者17名でスタートとなりました 最初の発表は、眞下さん。2008年の新資料発見を踏まえた、「《踊る人形》の暗号の真相について」。ドイルが踊る人形の執筆にあたり、着想のきっかけにしたのではないか、という、滞在先ホテルのオーナーの(美しい!)七人の子どもたちのらくがき帳ともスクラップブックとも言える小さなスケッチブック。残されたイラストと家族、ドイルの滞在の関係を発表されました。一時行方不明になったものの、現在はカナダのトロント図書館が所有しているというスケッチブック。その図書館の学芸員?の方がホームズクラブの会員誌の常連寄稿者という繋がりで、協力を得て今回の発表となったとか。眞下さんの人脈の豊かさに敬服です。このホテルは以前に関西支部の訪英団が訪れており、補足説明もありました。私としては、この新資料の発見により、かの「ロンドンコックス銀行に預けられたブリキの箱」も本物が見つかるのでは…!と期待が高まっています。
近況報告では、イタリアへ行った、マダガスカルへ行った(!!)など、コロナ明けを感じさせられる話題もありました。
次の発表は、ホームズシリーズでおなじみ、シアターOMの脚本家大木ミノルさんの満を持しての発表、「舞台シャーロック・ホームズについて」(副題?その舞台裏)。今では人気作となったシアターOMの舞台シャーロック・ホームズ。しかし、メンバーの殆どが副業を持つ小さな劇団が、「原作に忠実なホームズ劇」をいかに創り上げていったかは、素人の私たちには思いもよらない紆余曲折があったのです…そもそもどうしてシャーロック・ホームズが選ばれ、上演の運びとなったのか?その決定の段階から既に脚本家の苦悩は始まっていた⁉dai事実は舞台より奇なり?舞台裏は表舞台より奇なり?ファンにとって興味津々な事実が明らかにされていったのであります…
次回の幹事森田さんより、2023年最後の仏滅会の案内があり、一次会はお開きとなりました。…チェックポイント②奈良の施設は安い。でも帰りも時間厳守…
というわけで、時間はたっぷり。いつもの二次会会場へ、奈良の古い街中を散策しつつ向かう一団ができ、夕暮れの古都をのんびり歩いたのでした
。 いつもの会場とは、中華料理の飛天。相変わらず美味しい一品一品を紹興酒と共に堪能しました!…チェックポイント③奈良の街の夜は早い!おみやげは二次会前に買っておきましょう…
奈良仏滅会は、来年も10月に開催予定です。ベストシーズンの奈良を訪れる良い機会。今回迷われた方々、来年はぜひお越し下さい!よろしければ、美味しい中華料理もご一緒しませんか?