本を読むこと
少し前にテレビでやっていた、漫画配信サイトのCMで気になるものがありました。楽しそうにスマホでマンガを読んでいる女性に近づいた上司らしい男性が、「これ、おすすめ」とか言って手に持った何かの啓発本らしい本でその子の頭をパンパンとはたきます。女性はその場はひきつった笑い顔でごまかしますが、「やっとられん。」と言いながら自宅でまたマンガを読みます。
私はその上司をどついてやりたくなりました。マンガ読んで何が悪いねん、小難しい本を読むのがえらいんかい!だいたい、人の頭を本でたたくなんぞ失礼やない!上から目線もいいとこやけど、やってること上等やないで。と、まあそのCMの女性の心の内を思いやったわけです。
しかし、こういうことは世の中にままあるわけです。わたしめも子供のころは「マンガばっかり読んでいたら、あほになる。本を読みなさい。」と親に言われていました。あの上司と同じように、そのころはみんなマンガを一段低いものと見ていたのです。そういういう私も知人の家などでマンガ本ばかり並んでいるのを見ると、ちょこっと情けないなどと思ったりしました。自分の家の本棚にもマンガ本がいっぱいあったにもかかわらず、です。
今では漫画は日本の文化の一つとして認められ、子供のものとされていたアニメは日本が世界に誇るものとされています。大英博物館では日本のコミックの特別展示を見て、誇らしく思いました。漫画原作のドラマや映画も多く作られてストーリー的にも素晴らしい作品があります。
文字の本のほうが漫画よりも優れている、とは言えないと思います。同じように「仕事に役立つ」本、「勉強になる本」を読む方が楽しみのための小説本などを読むより上等だということも言えないと思います。
自分を高めるために啓発本を読むもよし、楽しみのために小説やマンガを読むも良し、その人の興味を満たしてくれる読書が一番です。
…と、いうことで~~~今日もわたしめは楽しくミステリ本を読むのです。(結局、言い訳かいな)